遷御の儀

故郷、伊勢の神宮にて、

10月5日に外宮で行われた遷御の儀に参拝させていただきました。

 

豊受大神宮(外宮)は、

豊受大神(とようけのおおみかみ)という神様が祭られています。

皇大神宮(内宮)のご祭神 天照大神(あまてらすおおみかみ)の御饌(みけ)の神といわれ、

つまり天照大神の食事の神様、衣食住にかかわる諸産業の守護神とされています。

 

20時、夜の闇の中、鳥の声、雅楽の調べが静かに響き、

ご神体があたらな正殿にうつられる時、

その瞬間だけ、霧のような雨が微かに降りそそぎました。

食の神様、実りの雨…五穀豊穣の祈りだと思わずにはいられませんでした。

20年経った正殿が旧正殿になった時、扉がぎーぃっと閉まる音が印象的でした。

これがすべて、浄闇(じょうあん)といわれる暗闇のなか行われ、

すべてがあまりみえない状況なのです。

わたしの席からはほぼ何もみえない状況。

みえないから神経がさらに研ぎすまされて、裸になるかんじでした。

音からの想像と、そこに漂う空気と、その歴史的瞬間に立ち会った方々みんなの緊張感、

息をのむような、震える感覚が連鎖して行く感じ。それを肌で感じるような。

ものすごく神秘的で貴重な体感、体験をさせていただきました。

 

翌朝、早起きして

さっそく外宮さんへ行き、あたらしいお宮にお参りをしました。

今回この「遷御の儀」の機会があったので、

岡家、家族四人が久しぶりに伊勢で元気に集まることができました。

感謝の気持ちしかありません。

ありがとうございます。

 


2013年10月07日