親は知っている

夜寝て朝起きて

毎日、

はじめてのことを山ほど体験する。初体験と巡りあっている。

 

毎日、平等に時は過ぎている と言うし、

それぞれ自分の歳を重ねていって、

その生きるサイクルにだんだん慣れてくると

もう自分には、はじめてのことなんてないんじゃないかと思うのだけれど

それでも起きる。

夜寝て朝起きれば、ぷちぷちと無数に起きる。

はじめての体感、体験をしている。

とはいえ

初体験、とかニュースな言い方をするほどもない、気にも留めないくらい

何気ない初体験の出来事がほぼ大半を占めている。

たまーにがつんと忘れられないくらいの初体験と遭遇して

それらを無性に人に話したくなったり、

話さなくてもひとり、頭のなかで思い返すと

ああ 摩訶不思議 とか ああ 気をつけよう とか ああ また会いたい やりたい

とか、酸いも甘いもいろんな体験がある。

 

いや、そもそも初体験と呼ぶべきか。それこそニュースな時に「初体験」と使うべきか。

似たようなことがあってもどれも同じじゃない、と言えばいいのか

同じパターンのことが起きても、そのときのまわりの景色や漂う香りが結局どれもちがって、

それだけでも、受けるダメージが違ったり、泣く時もあったり、

意外と人生たのしいじゃんかと明るくおもう時もあったり。

だから結局はじめてのことように感じるのか。

そうやって日々と歳を重ねていくのか。

だからふとくつよくなっていくのか。

と、ほんのちょっとの納得もあり…

 

親が知らない歯も

いつの間にか自分のなかで育っているという。

はじめての違和感を感じて、「親知らず」の存在に気付く。

 

そして「初体験」とこれはぜひ呼びたい。

…昨日、右下の親知らずを一本抜くという初体験をしました。

これは自分で決めた出来事だけれど。

抜くときのミシミシという音、あー恐ろしかった。

傷口を糸で縫ってあると思うとゾクっとする…

一週間後に抜糸。(それもまたはじめてだとおもう)

……だいじょうぶ

 

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おっき!

く、見えるけれど、先生が歯の形のケースに入れてくださった。(緑のゴムでとめてある)

怖いので、開封していない。

 

今度、親に見せてあげようと思う。

それ、親にとっても初体験ってことだとおもう。

 

大晦日にこんなことを

考えているわたし…

 

わたしの経験値からしてみれば

ただ今日は大晦日ということであって、

日々は明日につづいていく。つながっていく。

 

 


2013年12月31日