あと4夜。

今宵も21時からの上映を含めて、

11日(金曜日)まで、

ユーロスペースにてご覧いただけるのはあと、4回です。

 

監督、キャスト、劇場におりますので(なんだか舞台のよう、ですね、)

御礼をお伝えできましたら嬉しいです。

ぜひご感想をお聞かせくださいませ。

 

昨日は鶴岡慧子監督のトークショウのゲストに、

狗飼恭子さまがお越しくださいました。

そして、そのトークショウが

とても素敵でした。

私は作品を、何度も重ねて観ておりますが、

ご感想を、狗飼さまのお言葉で丁寧に紡いでお話しされるお姿は

痒いところに、手が届きそうで

心の中の触れたいと思う部分に、はじめて触れられそうで、

目頭が熱くなるのを感じた一夜でした。

 

「うつろいの標本箱」を、

これからご覧になる方も、

すでにご鑑賞くださった方にも、

ぜひ狗飼さまの、このお言葉たちをもお伝えしたいと思ったので、

私なりに心に留めたことを、

一部、文字におこさせていただきます。

 

+  +  +

川のほとりのものがたり。

川の側にある、ちいさくて

目にも、とめないような草や葉っぱが生えていて

その葉っぱにお水をあげて、お日さまをあげたようなチャーミングで愛おしい作品。

(劇中で松島という人物が亡くなるが)

不在、を癒す為の映画ではない。この人いない、と思いながらも

登場人物たちがあいつ元気かな、とふっと思えちゃうような消え方をした

不在、という

存在、がある。

 

ひまわりや薔薇のようなゴージャスな花が

花瓶から無くなったら、すぐにわかる。

だけど、川辺に咲いているシロツメクサが1本、無くなっても気づかなくても

そこにはおなじようなシロツメクサがあったから、

みんながシロツメクサのことをおぼえている。

そんな映画。

 

+  +  +

 

 

今宵は、トーキョー、

雨が降るのでしょうか。

からだの節々の感覚からも、

さらに冷え込みそうな予感がするので、

どうか、ぬくぬく暖かいお召し物で、お越しくださいませ。

ご鑑賞いただけること、心より感謝いたします。

劇場でお待ち申し上げます。

 


2016年11月08日