ピクルス

趣味?特技?

そこに「料理」と答えるのはナンだなあと思ったりもするのですが。

日々、食べたいものを食べたい時に、つくって食べる。

私の生活の中ではそれが料理、という感じも否めません。

そして、料理している時は、一瞬、無心にもなれる、(一瞬です)

そして、美味しいか不味いか、食べたかったからつくったものに味わいが添ったかどうか、

食べてわかる、

という、明朗なところも良いな、と思うのです。

ありあわせでつくるときなんてアイディアも存分に発揮して、気持ちがいい。

 

ここ最近、一瞬、無心になれた時は、こんな料理です。

故郷・伊勢の “ぱりぱりとまと”   “とろとろめろん” で有名な谷口さんの小メロンを

漬物にしました。まずは、すぐに食べたかったので浅漬けをつくりました。

小メロンの、即席漬け。

そして、つくりてのお顔も知っていると、できる限りそのままで、

皮も剥かずにそのまま味わいたいなあ、と思ったので、ピクルスをつくりました。

小メロンとはいえ、ひとつぶが立派なので、

梅酒用の4リットルの瓶に、ゴロンと、たっぷりと。

新にんにくと鷹の爪、ローリエ、黒胡椒、さらに生胡椒も一緒に漬けました。

そのままの皮つきで、サイズも大きめなので、食べごろも好みで変えて楽しめそうです。

そうか。

生きるために感謝してつくって、感謝して味わう。

それが料理、ですね、

そして、一人で食べるもよし、二人もよし、大勢で食卓を囲むもよし。

趣味?特技?

を、超えて、なによりもリラックスできる、羽を伸ばせる瞬間なのかもしれません。

無心、というのも、私はなかなかなれないので一瞬でも無心になって、食材とだけ向き合う、

そうしているうちに、私自身も素材、のひとつでも在るような、

それはきっと対等な関係、というような。

ああ、趣があるんですよね。趣味と答えるのもあながち間違っていないのかもしれない。

生かされて、ここにおります。

大地の恵みに感謝です。


2017年06月22日