撫子

ぽっかり

心臓や肺や肝臓や胃が

なあんにも入っていないみたいに

がらんどう、な己だった。

 

こういう感覚って、たった三十ウン年の中で、何度かあるもんだけれど

毎度、耐えがたく、打ちひしがれる思いだ。

 

にしても

己よ、大人になったなあと感じるのは、

悶々弱すぎるんだけど、そこからの這い上がり方よ。見よ。

線路に身を投げたいとかも過ぎらなくもないよ、私だって。

だけど投げない。投げてたまるか。

誰が私のことを馬鹿にするのや、私だって馬鹿者なりに懸命にいきているのや。

そんなの許しがたいよ。

 

許すけど。ゆるすけど〜。

 

一つ、待っていたことの結論も出て

それが一つ、深呼吸になった。

 

夏、でした。

 

年始を過ぎたら、忘れてた

そういえば年女でチュー

だからと言ってアレなんだけれど

佳い年にする、って思ったことは忘れてない。

 

2020、夏、でした。

 


2020年08月28日