2014年10月のブログ

秋、という場所 12

10月も、有り難うございます。

今月も、生きたなあ っておもいます。

 

11月も、活きますよ。行きましょう。

 

 

今月舞台はこちらを拝見。

「小指の思い出」

作 野田秀樹さん

演出 マームとジプシーの藤田貴大さん

「世界は嘘で出来ている」

作 演出 ONEOR8  田村孝裕さん

 

いまだに余韻がのこり、漂い、

いまでも噛み締めています。

 

2014年10月31日

秋、という場所 11

これまた突然のお誘いで

チューリヒ美術館展*へ。

すでにチケットも持っていたのでいつ行こうかと思っていたけれど、

この日に味わえて良かった。

行った日のわたしの気分では、

フェルディナント・ホドラーの「遠方からの歌」

ルネ・マグリットの「9月16日」

が印象に残った。

おっ ちょうど、ホドラー展は国立西洋美術館*でやっているし

マグリット展は来年、あるらしいし、チェックだな。

今回、幅6mほどあるという大作出品が話題のモネ、

モネを味わうことは

わたしにとって、年を重ねるたびに、つよく

見終えた後にも

色彩感や筆のタッチや構図が脳裏にこびりつくようになっている気がする。

モネのモチーフとも言える”睡蓮”

今回の「睡蓮の池 夕暮れ」はモネの晩年、視力が衰えてからの作品ということで

ほう。これも睡蓮なんだな、と。

 

予定の合間で美術館へ行ったので、

ほんのひとときでしたが、ぐぐっと集中、

こころにも瞳にも効いたなあ。

美術展へ行くと、さいごに買うポストカードもたのしみのひとつ。

てがみを送るので、いずれ手元にはのこらないことが多いのだけれど

ほんものは味わったから。

きもちとことばを載せて、あなたへ。

 

 

こころにも瞳にも効いた、といえばこちらも。

明治座にて天童よしみさんのお姿、歌声に、げんきをいただいた!

「一声一代」グッと、ぎゅっと、きます。(一世一代でなく、一”声”一代!)

水木れいじさんの歌詞に込められる、

よしみさんの歌への人生、お母様への感謝、お父様への誓い、

この一曲にぎっしりとずっしりと、よしみさんが詰まっている。

三番の歌詞にもある、今は亡きお父様からよしみさんへ

「勝って奢らず 負けても泣かず」

というお言葉、

わたしにとっても有り難いお言葉である。

 

そしてすべての歌詞を聴いていると、

よしみさんにとっての歌の人生は

一”声”一代であり、

ひとそれぞれ、人生に込めることはそれぞれあるけれど

それぞれのどんな想いにも通ずるつよいメッセージだなあと思う。

 

ディスクや画面を通してでも良いのだけれど、

やはり生で、目の前で味わいたい人って、いるなあ。今じぶんが生きている目の前で。

よしみさんもそのひとり。

 

なんと

わたしにとって珠玉の一曲のひとつ、超超たいせつな曲

美空ひばりさんの「愛燦燦」

こちらも歌ってくださった!

あああ もう 泪あふるる 雨の夜

 

存分によしみさんのげんきをいただき、

会場を出たら

雨は上がったところだった。

 

2014年10月24日

秋、という場所 10

午前中で出演シーンが終わった日、このあと

どうしようかなあ、やはり映画かな〜

どこの映画館行ってどれ観ようかな、と電車に揺られながら思っていたら。

タイミングよく「仕事休み」という友人と「もうすぐ終わる!」という友人。

そのやりとりから1時間弱で集合、

『ジャージー・ボーイズ』を味わった。

只今お世話になっている監督さんが、鑑賞四回目、とおっしゃっていたり

共演者からもサントラも買ったと聞いていたり、

はやく観なくっちゃ!と思っていた作品。

イーストウッド監督だし。クリストファー ウォーケンさんも。

 

あーーーーもう

はやく観れば良かった。

 

でもジャージー・ボーイズをこの日に突然

ぎゅぎゅっと集まって このメンバーで味わえたというのも

すごくとくべつなことだ。

ヴァリのあのシーンがどうだとか…色々あとからも話せて味わいも増した。

 

見終えた後に、外は雨。

なんか気持ちが引き締まった感覚もあった。

 

2014年10月24日

秋、という場所 9

運動会日和。スターターピストルの音が

空と風に、響いています。

雨上がりの空の表情もたのしみ。多めに空を眺める日にしよう。

そう 昨晩まではしっとりと雨。

外ロケの撮影もいくつか雨模様でした。それでもほぼ予定通り決行しています。

こういうのも縁?というか、晴れ渡った日はそれはそれで素晴らしくて、

雨で地面がしっとり濡れて、小雨が降っていたとしても、

それはそれで素晴らしいシーンになるのです。…なっていると思います

だからこその感じる心地、気持ちの動き方もありました。その時を生きたのです。

人任せじゃない、自分が動く、それぞれが前を向く、

今回の組ではそんなモチベーションが皆に漲っているのです。

自然のながれにしなやかに対応できる、向き合って行けるという

とてもいい流れがながれているような気がしています。

自分のシーンがない日でも、

あのシーンたのしみだ、ああうまくいきますように!!とふと想像しながら想っている…

(…ってこういうのもすべて当たり前のことなのかもしれないのですが!)

なんかすべての瞬間がいとおしく思えるのです。

皆様に味わっていただける日が来るまでも、たいせつにたいせつに責任をもちます。

まずは無事に皆ですべてのシーンを生きなければ。ああたのしみです…ふふふふ

 

今年もいただきました。

M邸のお庭の柿。

カマンベールとあわせて、柿のサラダにしてみました。

2014年10月24日

秋、という場所 8

公道をクラシックカーで走るラリーイヴェント「ラフェスタ ミッレミリア」*

明治神宮がスタートとゴール。四日間かけて1600キロ駆け抜けます。

金曜日の早朝、スタート前の明治神宮にお邪魔させていただきました。

 

 

いまとっても秋風が心地良いし、紅葉も愛でながら

こんなクラシックカーで街を走ることができるなんて、たまらないだろうなあ。

スタート前ではありましたが、エスプレッソ片手に

間近で様々なクラシックカーを拝見でき、優雅な体験をさせていただきました。

 

来週から、夏から取り組んでいる作品の撮影がようやくはじまります。

天候が心配な日もあるようですが…しぜんの流れも味方に。

いまの季節を感じ、五感を研ぎ澄まし、存分に生きたいと思います。

2014年10月19日

秋、という場所 7

ここさいきんお友達になった友人がいて、

けっこう近所に住んでいるので、

のちほど夕飯いかが?みたいなかんじで、ぱっと集うことが

さいきん愉しいです。ごはんはみんなで食べるとより美味しいのですねえ。

 

頭の中が台本のこと、役の人物のことであれこれ行ったり来たりしている…状態の日々で、

料理をすることで、じぶんの気持ちがフラットになるのがわかります。

この食材でなにをつくろうか考え、イメージして、つくって、いただく。

ぱぱっとありあわせでつくるのも、カーン!とはまるものがつくれたなら、

もう気っ持ちがいいったら!

こころがすぅ〜っと落ち着きます。

 

この日は、人数多め。前日に集うことが決まったので、

イメージも準備する時間もあって、わたしにしてはちょっと凝ったお料理を。

友人もかぼちゃサラダをつくってきてくれて

(アーモンドとレーズン、マスカルポーネ入りで絶品でした)

フォカッチャを持ってきてくれて、シャンパン、ワインを選んできてくれて…

もの凄く豪華な食卓になりました。

夕飯のほんの数時間に、

ぎゅぎゅっと皆それぞれが一日のしめくくりを噛み締めているのです。

料理することに加え、たいせつにしたい ひとときです。

 

 

2014年10月13日

秋、という場所 6

秋刀魚が美味しいですね、今とっても。

低温でじっくり三時間ほど…コンフィをつくってみました。

 

 

秋刀魚を食べて、オイルはパンにつけて食べても

まだオイルがたっぷりのこっているので、

炊きたてごはんにオニオンスライス、鰹節、醤油、このオイルをとろおりたらして…。

オイルにも旨みがぎっしり!

お次はパスタもいいですね。ふふふ。

 

秋刀魚、オイル、塩、粒胡椒、ローリエ、ローズマリー、にんにく。

秋刀魚の内蔵とかもあえてそのままです。

頭から尻尾まで丸ごと美味しいので捨てるところ無し。

コンフィにすると、内蔵の部分もレバーのようにコクと深みがでるなあと思うのです。

こういう発見も仕合わせです。

 

2014年10月13日

秋、という場所 5

昨年、はじめて台湾土産でパイナップルケーキを頂戴してから

即、「私的・好きなおやつ」の仲間入りをしたパイナップルケーキ。

中でもいちばんのファンは、

オークラプレステージ台北のパイナップルケーキ。

いやあもう、箱から素敵、開けても素敵、

(行ったこと無いけど)食べたら、天国。

 

ひとつひとつ小包装。どれにしようか選ぶのもたのしい。

 

開けたらすぐに現る。

ビニールとかで包んでいないのも潔い。

 

そうなってくると、さらに期待、

イエス、ショッパーも素敵!

サイズによって2種類あるよう。

 

食欲の秋…

そのぶん

こころも身体も、ますます動かさなきゃ!

 

 

2014年10月08日

秋、という場所 4

旬の果物もとっても美味しい。

 

おへそみたい?と思って撮った

富山の方から頂戴した呉羽梨。

 

食べているとこの果実に夢中になって他の事が考えられなくなった

大粒のピオーネ。

桃も美味しいし、無花果も美味しいし、洋梨も美味しい。

さいきん果物をお料理に登場させるということも度々挑戦して楽しんでいる。

2014年10月03日

秋、という場所 3

この一瞬も美しかった。

日が落ちるのが、ほんとうに早くなった。

そういうなにげない変化もたいせつに感じていたい。

 

2014年10月03日

秋、という場所 2

とある撮影。

彼らは現役の大学生。

ご縁あって彼らのつくる作品に携わる事になり、お世話になりました。

 

数時間の撮影後に、喫茶店で談笑。

監督をつとめたM氏が

途中、席を立ったまま、なかなか戻ってこない……

20分ほど経ち、ようやく戻ってきたと思ったら

「おつかれさまです!ありがとうございました!」

と、なんと

花束を渡してくださったのです……。

びっっっくり!!!

 

この日の出会いもかけがえのないものとなりました。

こちらこそ ありがとうございます。

2014年10月03日

秋、という場所 1

どんな仕事でもいっしょうけんめいやる。

そんなあたりまえのことなのに

そんなあたりまえと思う事が、出来なくなる時があるからおかしい。

 

先月お会いした監督から

「まずこれを職業にできていることに感謝して、

喜んで楽しみながら成長していけるといいですね。」

そんなお言葉を頂戴して、はっとする自分。

 

先月はここ近年恒例*の、杉並区の中学校のキャリア学習の

ゲストスピーカーをつとめさせていただくこともあり、行ってきた。

毎度、学生からの質問はだいたい同じような内容なのだけれど

かならずある「つらいことは何ですか?」という質問。

今回の自分への新たな発見は、その質問に対して

「つらいことは無い」と答えていたこと。

 

つらいことは皆さんがつらいと思う事と同じ。

たとえば飼っていた動物が死んだとか失恋とか友達や親との喧嘩とか。

それは皆とおなじようにつらいのだけれど、わたしの職業はそのつらいと思う事も

すべてお芝居の肥やしになる。人としての深みや味わいにもなっていく。

引き出しがふえたと思える。

どんな経験も肥やしにしてみせる

と、すんなり思える。

自分がなにがなんでもやりたい事、好きな事ならば、なにが起きても立ち向かってゆける。

 

だから、つらいことはあるのだけれど、無いようなもの。

そう、するんと答える自分に自分でおどろいたほど。

 

いつも後日に皆さんからメッセージをいただく。

 

毎回お声をかけていただき、その年の中学二年生と出会うことができ、

ともにひとときを過ごし、ディスカッションする。

この貴重なひとつひとつもわたしにとって

とてつもない肥やしであり、引き出しになる。

そしておおきなおおきな原動力になっている。

有り難うございます。

2014年10月03日