2020年04月のブログ
蜃気楼
夜になる前の空は、あおい、のです。
桜色の街も、じっくりと染まる様を眺められないまま
新緑の季節へと。
今度は若葉色に、ちからをもらいましょうか。
散歩するときは、上も下も、向いて歩いています。
電話もいい 一人で料理して食べるのもいい 流れてくる音楽を聴くのもいい
だけれど、動物的な刺激が足りていないことに気がつく。
手触りとか、肌触りとか、香り、匂い、
面と向かって聞く声や音、表情、笑い合うこと、
唄うこと、泣くこと、感動すること、ああ、
もう、たくさんの当たり前のことだったことが。
いくら考えこんでも仕方ないことも多々あり、
落ち込むことも簡単にできてしまうけれど
「ちゃんと誠実な、動物的な、欲望があるんだわ。」
そんな自分への発見もあったりして、
それはそれで自分を赦したり慰めたりするタイミングなのかなと
すっぽんぽんになる瞬間があることを
これも、豊か、と思うようになった。
今だって、願うことしか、できないけれど。
2020年04月14日