先日、友人が声をかけてくださったおかげで、
第41回全国高等学校総合文化祭・演劇部門の全国大会への出場を決めた
埼玉県立新座柳瀬高等学校の演劇部の壮行会公演を拝見することができました。
演目に驚いたのですが、ピエールドマリヴォーの「愛と偶然の戯れ」を翻案し、
規則である「60分間以内の上演時間」に大胆にアレンジしたものでした。
高校演劇でマリヴォーだなんて、意外!と思ったのですが、理由を伺って納得。
顧問の先生と部長さんたちが宝塚の星組ファンで、
当初、星組の上映したことのある演目でやりたい、との思いがあったとのことでした。
宝塚の演目をそのまま上演することはできないので、マリヴォーの「愛と偶然の戯れ」を
ご自分たちだったらこうする、というふうにオリジナルで翻案をされてつくられたそうです。
女性も、大胆に男性の役をされていたり、パワーが漲っていて、とても…素敵でした。
60分間のお芝居に、存分に魅せられた事は言うまでもなく、
やはりグッとくることは、皆さんの「想い」がたくさん詰まっている、ということ。
部員の生徒さんだけでなく、まわりの皆をたくさんたくさん巻き込んで、
つくっていることが伝わってきました。たくさんの方々と作り上げていること、
それがここまでの軌跡で、賜なのだなと、ポッと観に行った私でさえも感じたのでした。
部長さんのご挨拶まで、丸ごと。楽しませていただきました!
新座市民会館も初めて伺ったのですが、とても居心地の良い会場でした。
実は、私も地元伊勢にいた頃、学生時代に演劇部に所属していたのです。
あの…部室の年季の入った畳の香りまで脳裏に蘇ってくるほど、
この公演を拝見して、私自身、初心にかえらせていただきました。
作品づくりに思いを込め、今回の大会として競い合っているすべての皆さまに、
心からの拍手を。そして、来月8/3の仙台での全国大会へ出場される皆さま、
観客を新たな世界へと、連れて行ってください。
皆様にとって、、素晴らしい会になりますように。
感謝を込めて。
あああ!お芝居がしたい!