晴れのような、雨模様。
こんな日は、
大通り沿いじゃなく、一本くらいは中にはいりこんだ場所に建つ
白い外壁のヴィンテージマンションの
オフィスにしているかなんかの一室で、こぽこぽと珈琲を淹れてもらい
かたくてひんやりする木の椅子か、ぐっと身が沈むソファに腰掛けて
たまにあくびなんかもでてしまいながら
おしゃべりはあんまりしないで
窓の外を眺めていたい。
雨なのに、空があかるい。
晴れているみたい。
もうカレンダーを5月にめくる準備をしているような気がして、
なんだか常に胸がどきどきする。
君とお風呂に入りたい。乳白色の湯船にちゃぷんとつかって
ぽっぽとのぼせる手前まで。
かつて母と湯船で蜜柑をむいて食べたときのように。
いただいたブーケ、
ミントが特にいついつまでもげんきで
アンテナをはるみたいにぴんと新芽もでた。
2016年04月28日